【ワシントン=五十嵐文】米大統領選で敗れた共和党のジョン・マケイン上院議員(72)の副大統領候補だったペイリン・アラスカ州知事について、「アフリカは大陸ではなく、国だと思っていた」といった情報が米メディアに次々に流出している。 ペイリン氏に敗北の責任を押しつけようとするマケイン陣営の一部がリークしたとされ、ペイリン氏は、「意地悪で子供じみていて、職業意識に欠けた最低なヤツらだ」と激怒した。 「アフリカ発言」は、副大統領候補討論会や米メディアのインタビューに備えた勉強会の席で飛び出したとされる。「北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟国(米国、カナダ、メキシコ)も知らなかった」とも報じられた。 これに対し、ペイリン氏はアラスカ州でCNNテレビに対し、「文脈から切り離されて言葉尻をとらえられた」と猛反発。匿名でのリークに「フェアじゃない」と怒りをあらわにした。