Maximaは,CやFortranなどの「数値」計算と異なり,xやyなどの変数を含む数式をそのまま計算できる数式処理ソフト。微積分や行列計算はもちろん,数式のままでの因数分解や極限値の計算,3次元グラフ表示なども自在にこなす。 写真1 GNU TeXmacs上で動作するMaxima 5.9.0 TeXによる美しい数学記号を使って数式が表示されている。 [画像のクリックで拡大表示] Maximaは,1960年代に米MITで開発されたMacsymaを直接の起源とする数式処理ソフトである。数式のまま計算できるのが特徴である(別掲記事「なぜ数式のまま計算できるのか」を参照)。理工系の大学生レベルの数式処理なら問題なく計算できると言ってよいだろう(写真1[拡大表示])。 Maximaは,米エネルギー省(Department of Energy,DOE)が権利を保持していたDOE版Macsymaを基に
![数式処理から3Dグラフ表示までをこなす Maxima(上)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)