社会人、あるいは就職活動で作文やエントリーシートなどを書く学生は、折り目正しい文章を書くことが求められます。 たとえば「うれしかった」を丁寧語で何と書けばいいでしょう。「うれしかったです」というのは間違いではありませんが、やや稚拙な感じがします。 このような、文章を書くときに気を付けるべき点を解説した「毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」(岩佐義樹著、ポプラ社)が発売されました。 この「毎日ことば」に掲載された文章を私なりに再構成した部分も含みますが、大部分が書き下ろしです。 どういう言葉を取り上げたか、索引代わりに羅列しましょう。これらの大半が、なんらかの問題を抱える言葉や文字です。何が問題で、どうなれば適切なのか、ぜひ現物で確認してください。 許可なく立ち入り、通り抜けを禁止します 届いていなく、 土砂に巻き込まれたり、水害のため損壊した家屋 美しい水車小屋の娘 西鶴や