ロスジェネはいま 就職氷河期に社会に出たロスジェネは、40代になっても他世代との格差にさいなまれている。そんな調査結果を発表した研究者の一人、東京大学の玄田有史教授(労働経済学)は、「スネップ」(孤立無業者)という言葉で、この世代が抱える問題を表現している。年齢を重ね、人間関係も絶たれて孤立するロスジェネたちを救うには。「50代では遅すぎる。彼ら、彼女らが30代、40代のうちに、やれることはすべてやる」ことが必要だと語る。 ――数年前の調査で、ロスジェネにあたる35歳から44歳で、他世代と比べて賃金水準が低いという調査を発表されていますね。雇用の定着率も低い。中年になっても不利益を被り続けていることを知って、どう思いましたか。 就職氷河期で新卒一括採用を逃すと、その後のチャンスも奪われるということは以前から指摘していました。いわば「溶けない氷河」のようなもので、中高年になっても厳しい現実を
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