愛媛県大洲市の私立帝京第五高校(井上聖二校長)は3日、今年2月の一般入試で合格ラインに達していない受験生に対し、合格発表前に中学校を通じて、併願校の受験断念と帝京第五高入学を条件に合格を持ちかけていたことを明らかにした。 同校は2月上旬に一般入試を実施。関係者によると、合格発表前に同校から不合格通知を受けた中学教諭が受験生の保護者に対し、「帝京第五高は不合格だが、(3月の)県立高の受験を辞退すれば合格になる」などと伝えたという。同校によると今年は約20人が同様の条件で合格しており、約30年前から県内約50の中学校に対し持ちかけていた。 同校の谷本勝幸教頭は「1月の推薦入試の合格ラインをクリアした生徒を合格の対象にしており、教育の機会を幅広く与えるための措置だった」などと話している。