「介護をつらいと思ったことは一度もありません」千葉県旭市の自宅で、夫の介護ベッドに放火し、寝たきりだった夫と息子を殺害した罪に問われた妻から出たのは、意外な言葉だった。自身も右半身に障がいがありながら、、寝たきりの夫と息子の介護を続けた妻は、どのような思いで夫のベッドに火をつけたのか。その裁判を振り返りたい。 【画像】妻は夫の介護ベッドに火をつけた。息子も火事の巻き添えに。壮絶な事件の真相は(画像13枚) 争点は「同意殺人」無職の大橋とし子被告(66)は、去年11月17日、旭市の自宅で、夫の芳男さん(当時67)が寝ていた介護用ベッドに火をつけ、芳男さんと息子の芳人さん(当時32)を殺害した罪に問われている。芳男さんと芳人さんは、どちらも病気のために要介護の寝たきり状態。芳男さんは焼死、芳人さんは一酸化炭素中毒で亡くなった。 今月12日に千葉地裁で行われた初公判に、白髪の交じった髪に、車椅子