概要 2017年1月18日にリリースされた Docker v1.13 以降(今日現在の v17.03.0-ce )は、 docker コマンドラインの命令体系が再編成されました。本記事では変更に至った背景と、新旧コマンド体系の比較情報を整理します。 新しいサブコマンド体系の導入と背景 新しいコマンド体系の導入に至ったのは、docker のトップレベル・コマンド群が 40 を越える状況(当時)となったためです。コマンドには頻繁に使うものもあれば、使わないものもあり、再編成されることになりました。 v1.13から論理オブジェクト単位にコマンドが再編成されました。これは、「何」(コンテナやイメージ、ネットワーク)を、「どうするか」(作成、一覧、起動、停止)で扱います。そのため、従来よりもコマンドの利用目的が分かりやすくなります。たとえば、コンテナを管理する docker container サブ
最近はお客さんとの勉強会でDockerのドキュメントをつまみ食いして読むというのをやっていますが、改めて最新版を読んでみて、いろいろ思考が整理されました。2020年の20.10のマルチステージビルドの導入で大きく変わったのですが、それ以前の資料もweb上には多数あり「マルチステージビルドがよくわからない」という人も見かけるので過去の情報のアンラーニングに使っていただけるように改めて整理していきます。 仕事でPythonコンテナをデプロイする人向けのDockerfile (1): オールマイティ編で触れた内容もありますが改めてそちらに含む内容も含めて書き直しています。 本エントリーの執筆には@tk0miya氏から多大なフィードバックをいただきました。ありがとうございます。 基本的なメンタルモデル現代的な使い方を見ていくために「Dockerを使ってビルドする」というのはどのようなものか考えを整
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