要素は多い方が好きが強固になる。 ところがひかれあっていても、ささいな“イヤなこと”で、好きの構造がひっくり返ることがある。実例を挙げよう。リエさん(仮名)がカレとデートに初めて出かけた時のことだ。 「お昼、どうする?」、リエがカレに聞いた。 「何にしようか」とカレ。 「●●ビルに、うどんのお店と韓国料理のお店があるの。どっちにする?」 「う~ん(しばし考えて)、うどんにしようか」 リエはその日カレを振った。なぜか。ワケはこの短い会話に凝縮されている。 まず、初デートなのにランチの場所さえアテがない。これは“無思考・無計画なオトコ”というシグナルを送った。次に彼女の提示した選択肢で、うどんを選ぶという愚かさを露呈した。うどんは悪くないし、うどんを責めるわけじゃない。だが初デートでうどんかコリアなら、コリアしかない。これは普遍的な鉄則である。キミ、空気を読めよ。 そこで彼女は