IT運用管理にベストプラクティスを採用すれば、ITコストを削減することが可能になる。これは、中規模企業でも有効だ。それには焦点を絞った適用と、適切なツールの採用が必要になる。 現在、多くの組織で「ベストプラクティス」を採用する動きが広まっている。ベストプラクティスとは、過去の成功事例および優れていると考えられる業務プロセスおよび業務ノウハウのことである。特に採用に積極的なのは大企業だが、中規模企業でも有効な手法だ。 中規模企業では、IT運用管理面において課題が伴うことが多い。大企業と比較するとIT運用管理にかけるリソースが不足していることも事実だ。限られたリソースという制約下においては、世界中の企業で採用されているITILサービスマネジメントのベストプラクティスの利用が最適だ。その場合、大企業のように全業務プロセスへの適用を目指すのではなく、導入効果が出やすい分野から適用していけばよい。経