「この人、誰だったっけ?」――学会で名刺交換を繰り返すうち、誰が誰だか分からなくなる――そんな困った事態を防ぎ、人間関係をつなぐサポートをする装置「テーブルトップ・コミュニティ」を、独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)が試作した。 複数のRFIDリーダーを埋め込んだ丸テーブルと、テーブルの周囲を360度撮影できる全方位カメラで構成する装置。ユーザーがリーダーにIDカードを置くと、カメラが周囲にいる人を撮影し、ID情報と一緒に保存してくれる仕組みだ。画像や情報は、テーブル上のディスプレイで確認できるほか、ネット上にも保存される。 テーブルトップ・コミュニティは、産総研、国立情報学研究所、大日本印刷(DNP)の3組織共同で開発した、学会やイベント会場での情報交換を支援するシステムの一環。12日から開かれる「ユビキタスコンピューティングに関する国際会議」(14日まで、高輪プリンスホテル)で