SKKサーバについて SKKはその独特な実装によりさまざまな進化を遂げてきた。SKKサーバもその進化の1つである。シンプルな設計思想により、軽快な検索応答性能を実現し、SKK本来の操作性を妨げることなく円滑な日本語入力を実現した画期的な技術であった。リモートのSKKサーバを利用することで、ローカルマシンの処理負荷を劇的に軽減することができ、集中管理による辞書の運用を可能としていた。かつて多くの日本語入力システムにとって、日本語辞書の処理というのは膨大な計算能力が必要な重労働であり、SKKもその例外ではなかったことの名残りであるとも言える。 日本語入力方式であるSKKが産まれて数十年。計算機の目覚ましい性能向上により、今や一般的なSKKの日本語辞書は潤沢な主記憶上に展開できるようになり、組み込み用途でもない限り、処理負荷はほぼ無視できる時代となってしまった。SKKサーバを使ってネットワークと