ダイコンやハクサイの害虫「キスジノミハムシ」(ハムシ科)の大発生に、特定の外来植物が関係していることを岐阜県農業技術センターが突き止めた。同センターでは、この外来植物を駆除すれば、害虫の大発生抑止に加え、在来種の保護にもつながるとして、効果的な駆除策を検討している。 問題の外来植物は、アブラナ科の「キレハイヌガラシ」。ヨーロッパ原産の雑草で、1950年頃に国内に入ってきた。4~8月にかけて菜の花のような黄色い花を一斉に咲かせ、刈り取られても根や茎、葉が一部でも残っていれば、再生するほど生命力が強いのが特徴だ。岐阜県だけでなく、北海道や長野県などの畑や果樹園でも、作物に悪影響を及ぼす植物として問題になっている。 キスジノミハムシは、ダイコンやハクサイ、コマツナなどを食べる害虫で、全国に広く生息している。成虫は体長2ミリ程度。夏頃に大発生し、成虫は葉を、幼虫は地中の根を食べ、食害にあったダイコ