ぼくのヒザ故障の経験 中学校の時、運動系の部活動をやっていて、生涯にあれほど運動した(させられた)経験は今後もう二度と訪れないであろう。 基礎をつくるトレーニングについては、教員はまともに指導していなかったし(最初の2年間に顧問だった教員はほとんど部活動には出てこなかった)、科学的なトレーニングが全然確立されていなかった。というか、あったのは先輩からの「しごき」だけ。前から引き継がれている「苦しみ」を順に下におろしただけなのである。 うさぎとびなども平気で行われていたし、部活動中に絶対に水を飲まないという規律もあった。 学校が備え付けていた器具に、腹筋運動をやる台があった(「腹筋台」と呼んでいた)。 この腹筋台で毎日30回×数本やらされていた。 腹筋が割れたのは、人生でこの時だけだろう。見事なシックスパックだった。 しかしこの腹筋台は、頭の方が下がっていて、足を引っ掛けるT字型のハンドルが