まず最初に。『バーフバリ』は傑作です。 インド映画史上最高傑作なんてものじゃない。全世界の映画の頂点に余裕で君臨できる。「英雄叙事詩」の名に違わない圧倒的にデカいストーリーを、真正面から受け止め支える壮大すぎる映像。あらゆるアクションとイベントがトチ狂ったスケールで展開し、さらに随所に差し込まれる挿入歌によって、観賞中の熱気はインドラの矢並にヒートアップ。それでいてボンクラ映画ではまるでなく、愛憎絡み合う親子三代の物語は、紛れもなく王道の英雄譚。 テンション上がりっぱなし。スケール広がりっぱなし。それでいて胸を打つ美しい物語によって、笑いと興奮と感動で入り混じった涙がダムのように流れる。 もはや「映画」なんてカテゴリは意味をなさない。「神話」だ。『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』に続く、21世紀に爆誕したインド最新の英雄叙事詩。それが『バーフバリ』なのである! まことに恥ずかしながら昨日今