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「リズと青い鳥」は「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ作品。「響け!」シリーズの高坂・黄前組が高校2年生の時、一つ上の高校3年生のオーボエの鎧塚みぞれ、フルートの傘木希美が選抜されてソロの掛け合い演奏をする事になった「リズと青い鳥」という本をモチーフにして作曲されたコンクール自由曲を背景にみぞれと希美の関係を描く濃密な90分間。一度も気の抜けないスリリングな心理劇が生まれた。 音楽関係については『「リズと青い鳥」吹奏楽曲の使われ方考察』へ移動しましたのでこちらをご覧下さい。 概要 ストーリーラインはシンプル。劇中の絵本「リズと青い鳥」の物語を挟みつつ、無口なみぞれと後輩や友達に囲まれた希美の思いと言葉が交錯していく。 生物教室に並んだ実験器具の番号、左右に並んだ水槽、クローズアップされる手や指の仕草(手や指の演技は「聲の形」の成果の一つでもある)、語られる台詞と裏腹な想いが丁寧かつ
はじめに 今月は残業少なめにして多少頑張って観たけど、それでも観たいもの全部は観れなかったなー。そういえば、トーホーシネマズ日比谷がオープンしたので早速行ってみたけど、4階とかいう微妙なところにあることを除けばいい感じですね。家から最寄りは上野なんだけど、やっぱり旗艦店の日比谷のほうが設備がいい感じがする。 本の方のログ [cf_cinema format=3 no=1 post_id=8486 text=” 今月のMVP。『響け!ユーフォニアム』シリーズ完全に未見で鑑賞したけど、それでも全く問題なく楽しめる。山田尚子監督作品というだけあって、やはり今作も足のカットから始まる。戸惑い、逡巡、期待、喜び、様々な感情が足の動きで語られる。物語は二人の少女、みぞれと希美の関係を軸にして展開するが、この二人の対照的な性格も彼らに施された繊細な演技によって真っ直ぐに伝わってくる。足の動きもそうだし、
ファーストシーンで「間違えた!これ苦手なヤツだわ!」Σ(゚д゚lll)と、焦りましたが、 絵本の世界だとわかって一安心。(*´ー`*) コンクールの自由曲「リズと青い鳥」の世界と、吹奏楽部の世界がリンクして物語が進んでいきます。 続く登校シーンの不安定さが素晴らしい! みぞれちゃんの主観で見る校舎は、こっちまで目眩や吐き気をもよおしそうで、一秒でも早く家に帰りたくなります。 説得力のある映像から、みぞれちゃんの希美ちゃんに対する依存の強さがうかえ、一気にみぞれちゃんの心理にのめり込みました。 終始リズミカルな足音がうるさいぐらいに感じるのですが、これもみぞれちゃんの主観なのかもしれませんね。 もちろん希美ちゃん側のことや、二人を取り巻く部員達のことも丁寧に描かれていて、さすがは京アニです。 でも、何と言ってもクライマックスは、音で魅せるシーン! もとい、音を観せるシーン!! 作り手側も強気
はじめに 〜映画を語るということ〜 第三の視点 高坂麗奈 鳥カゴを怖がってた小鳥は 何も変えられやしないと泣いてばかりいた 最後に 〜好きを語り合うのが青春だ〜 はじめに 〜映画を語るということ〜 『リズと青い鳥』と山田尚子について語る前に映像、音楽、文学その他すべての文化芸術や他人と対峙する時の心構え、というと大袈裟なので個人的に大切にしている所感を述べておく。 この項では『リズと青い鳥』の本編に迫るネタバレなどには触れない。述べることは批評において欠いてはならないと思っている視点についてなので、この部分だけでも多く読まれて欲しいと思う。 最後の挨拶では、種崎が「アフレコ前に監督が説明してくれたことで、私の心にすごく残っている言葉が『すべてのものが傍観者。風も木も空も2人を見守っている。そんな作品です』。観終わったあとにそれをすごく感じた」と明かす。そして「作品を観ていただく方の気持ちや
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