ブックマーク / esu-kei.hatenadiary.org (2)

  • 中野梓とコルトレーンとルー・リードと音楽理論 -  esu-kei_text

    「けいおん!」という日常アニメに、蛸壷屋の人といい、その影響を受けた僕といい、異なる方向性を思い描いてしまう理由は、中野梓のキャラ設定にある。 中野梓は小4でギターを始めた。親がジャス・バンドをやっているからである。 そんな彼女が軽音部に入ったとなると、これはもう、一筋縄ではいかなくなる。彼女がバンドに「カッコよさ」だけを求めているはずがないし、「音楽は、音を楽しむものなんだよ〜」と能天気に言うような軽い信念の持ち主ではあるまい。 僕はジャズをやっていた知り合いのことを思いだす。 僕は彼にたずねた。「ジャズとはなにか?」 彼は答えた。「コード理論なしにジャズは語れない」 そして、彼が僕に聴かせた音楽は、J・コルトレーンだった。 そう、彼もまた、世に腐るほどいる、うっとうしいコルトレーン信者の一人だったのだ。 コルトレーンといえば、ある人は天才というが、僕は変態だと思う。 例えば、「ジャイア

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    zg90
    zg90 2019/01/01
    「ところが、その「Fly Away」が「G-D-A-D」のシンプルなコードにのって歌われるとき、魔法が起きる。そう、父の暴力から、物乞いの惨めさから、そして、ダーティー・ブルーバードから、逃げ出せるのだ。」
  • 【感想】いとうせいこう『想像ラジオ』(評価・B) -  esu-kei_text

    想像ラジオ 作者: いとうせいこう出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/03/02メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (88件) を見る 死者の恨み・生者の「罪の意識」をなぐさめる《鎮魂文学》 被災地を考えるのは重荷だと耳を閉ざしている人に伝えたい物語 東日大震災から三年たつ。「震災を風化させるな」と人は言う。僕は「はい」と答える。不謹慎だと思われないように細心の注意を払いながら。 震災後に流行したものに「ホトケさんオチ」というものがあった。被災地にボランティアに行った人の体験談でよく使われたものだ。最初、彼らは「圧倒的な無力感を味わった」と語る。しかし、聞き手はそれでは満足できない。具体的なネタを求めている。そこで使われたのが「ホトケさんオチ」だ。つまり「死体を見た」という話である。被災地の惨状を自分の目で見ていない聞き手は、その話を聞いて、納

    【感想】いとうせいこう『想像ラジオ』(評価・B) -  esu-kei_text
    zg90
    zg90 2018/09/29
    いつか読んでみよう>「だから、小説としての評価はBとした。ただ、このような困難な主題を、小説という形で表現した作者には、心から敬服したい。」
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