● 2006.01 大阪府大阪市 飛田新地 「天王寺の駅から南西の方角へ、狭い商店街を抜け、やや広い通りを突っ切って更に歩きつづけたところに、それはあった。飛田の遊廓である。」 小谷野敦「われ遊廓を発見せり」(「軟弱者の言い分」収録)より 猫猫先生の随筆である。大阪大学時代におおよその見当をつけて周辺を歩き回り、「ようよう発見した」とある。私の場合、とりあえず天王寺というところへ行き、本屋で木村聡「赤線跡を歩く」の絵地図を見て、その記憶を頼りに辿り着くことができた。下の写真は左がかなり天王寺よりの再開発地、真ん中と右が有名な「百番」。 「和風の小さな店がずらりと並び、「睦月」とかそういった漢字二文字の屋号を示した同じ形の軒灯が掲げられ、店の入り口は開けられて、ピンク色というより桃色の灯に照らされ、まるで素人のようなお嬢さんがやや派手目の服を着て真ん中に座り、横におばさんがいる。私が通りすが
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