漫画の神に愛された漫画家、高橋留美子。「うる星(せい)やつら」から「犬夜叉(やしゃ)」まで、世代を超えた大ヒットを生み続け、漫画界のみならず、1980年代以後のサブカルチャーに多大の影響を与えてきた。今年デビュー30周年を迎え、魅惑の〈るーみっくわーるど〉は、ますます輝きを放つ! 少年漫画界の顔デビュー30周年 東京・練馬の仕事場を訪れた時、「週刊少年サンデー」でおよそ12年間も連載が続いた「犬夜叉」の完結まで、あと数回というところだった。ところが、「(ヒロインの)かごめを最後にどうするか、まだ見えてないんですよ」と思案顔。 「週刊連載は、『次週どうなる!』ってアドリブ的な部分が大切なので、あまり細かく先を決めないんです。キャラクターの特性に合わせ、自然に話が動いていく感じなんです」 現代の中学生、日暮かごめが戦国時代にタイムスリップし、半妖(半分妖怪)の犬夜叉や仲間とともに、邪悪な敵・