27日の開幕まで3週間を切ったロンドン五輪。関連商戦は過去の開催時に比べ、「いま一つ盛り上がりに欠ける」との見方がもっぱらだ。「野球が外れて関心が薄い」「時差でテレビ観戦が深夜になる」「観光地として地味」などさまざまな見方があるが、最大の理由は地上デジタル放送移行前の駆け込み需要に“先食い“された、薄型テレビの販売不振にある。先食い需要で不振 「いま薄型テレビを買い替える人はほとんどいない」。大手家電量販店の担当者は嘆く。昨年7月の地デジ移行前の駆け込み需要や、今年3月の政府の家電エコポイント制度の終了で、買い替え需要が先食いされてしまったからだ。 そこで各社は五輪観戦用として、50型以上の大画面薄型テレビや、8時間遅れの時差で、中継が日本時間の深夜から未明になる競技の録画用として、ブルーレイ・ディスク録画再生機を売り込もうとしている。 だが売り上げは期待ほど伸びていない。調査会社のBCN