同僚から馬乗りで殴られ、上司に5時間叱責されることも─。神奈川県小田原市がパワーハラスメントを繰り返した職員の処分を3年以上放置した問題を巡り、市が2022、23年に実施した職員アンケートで、職場での暴力のほか手当や休暇が認められない嫌がらせなどのハラスメント被害が訴えられていたことが14日、分かった。 【具体例の数々】セクハラ、暴言、退職者…アンケートに寄せられた市職員の声 相談窓口に訴えても調査もされず、被害者の声を“黙殺”する組織体質も指摘。回答には「ハラスメントがなかった職場はない。弱肉強食、弱い職員は辞めるか、療養休暇」と心の叫びがつづられている。 アンケートは22年に全職員(3702人)を対象に行われ、1791人が回答。市消防本部も23年に2回行った。全体アンケートでは回答者の43%に当たる775人がハラスメントを「過去と現在に受けたり見聞きしたりした」と回答。複数回答でパワハ