ファンが持参したマンUのユニフォームにサインするモウリーニョ。長らく青いユニフォームで戦ってきただけに、この赤は新鮮だ。 5月27日、マンチェスター・ユナイテッドがジョゼ・モウリーニョの監督就任を発表した。古巣に当たるチェルシーのファンとしては、相思相愛だった指揮官と2度目の「離縁」を見た昨年12月以来、噂が高まり続ける中で覚悟は出来ていたつもりでも、国内ライバルとの「縁組み」には違和感を覚えてしまう。 しかし中立的な目で眺めれば、起こるべくして起こった「カップル誕生」のように見える。マンUとモウリーニョは、互いに「復活」という共通の決意を胸に秘める者同士の「パーフェクト・マッチ」だと言っても良い。 マンUの偉人であるエリック・カントナがそうであるように、「サッカーのスタイルが合わない」と見る向きはある。だがこれは元「キング」の意見ではあるものの、少数派を代表する声に過ぎない。新監督との相