この段を読んでも、やっぱり兼好法師すげーなと感じる。 この時代にここまで人間について洞察が行き届いていたということは、現代人も振り返ってみるべきだろう。 いかに自分達の進歩が遅いものかということを。 いや寧ろ退化してないか? ここに書かれていることより、二歩程手前のことを書いた文章に当たることが多い。 素人訳なんで間違ってたら教えてけろ。 徒然草 第八十五段 【沢村訳】 人の心は素直でないから、偽るということが無いわけではない。 しかし、生来、正直な人なんてどこにいるだろうか(いや、どこにもいない)。 自分が素直ではないから他人の賢さを見て羨ましがるのは普通のことである。 中でも特に愚かな人は、たまにいる賢い人を見て、妬んでしまう。 「大きな利益を得るために、小さな利益を得ず、嘘で自分を飾って名誉を得ようとしているのだ」と賢い人をけなしてしまう。 自分の心と賢い人の心が違うので、このように
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