四谷 志穂(以下、四谷) 多くの企業が当たり前に持つコーポレートサイト。承認ルートが大変だったり、サイトが使いづらかったりして、「更新が大変」という話を聞きます。 尾澤 仁氏(以下、尾澤) 大きな組織を持つ大企業ほどそういった悩みを抱えていると思います。 コーポレートサイトの役割は、自社の強みや戦略を“企業の顔”としてわかりやすく発信し、ステークホルダーとの良質な関係を継続的に築くこと。会社の幅広い情報を、正確かつ迅速に紹介するには、情報を持っている各部門が自ら更新していくのが一番です。 ただし、各部門がサイトに求めるものはそれぞれ異なり、載せたい情報もさまざまです。事業部門であれば商品紹介のためにデザイン性が重視されたり、細かいスペック情報を載せたりすることもあります。人事部門であれば募集要項ばかりではなく、社内の魅力も社員紹介などを通して発信したい。IR部門であれば、法廷開示資料の適切