ペットの看取りは難しい。医療を尽くした後、果たして飼い主がしてやれることはあるだろうか。「薬の副作用が強くなって『つらい時間』をつくってしまうこともある。穏やかな時間を過ごしてもらうことが大事だ」と古山さん。 看取りでは、どうしても自分の感情(悲しみ)を優先してしまうことがある。飼い主の心配があまりに出てしまうと、犬や猫が「病気」と感づき、不安がらせてしまう。普段通り接することが求められる。 死んだときの「ペットロス」も課題だ。古山さんは「ペットロスは当然。誰でも愛する存在を失ったら同じ。悲しむときは悲しみ、気持ちを共有できる人がいればよい」と話す。