ネットビジネスは儲かるまでに時間がかかる。上場企業の子会社の社長という立場では予算どおり収益を上げなくてはならない。皮肉なことに、「家庭用ゲームの会社にいる限りできないという状況だった」。 2004年頃のことです。ちょうど、Google、Web 2.0、SNSなど、いわゆるWeb 2.0的なサービスが話題になっていました。余裕が出てきた僕は、ゲームもネットもわかる人に誘われて、ネットを勉強し出しました。ドッジボールでも受験でも必勝法を見つけたがる「必勝オタク」の僕は、この時もネットコミュニティに話を聞きに行こうと考えました。 そこで、鈴木健さん、中嶋謙互さん、清水亮さん、楠正憲さんなどと知り合ったのです。そして、ネットで儲かっている人もいることや、広告ビジネスの存在を知りました。家庭用ゲームは、頑張ってもこれ以上爆発的に伸びることはありません。ゲーム会社はもっとネットの世界に行くべきだと考