島根県出雲市の出雲大社で20日、神体をみこしで仮殿に遷す「仮殿遷座祭」が59年ぶりに営まれ、大遷宮が始まった。 午後7時、本殿の神体を迎えに行く白装束の宮司ら約100人が、ろうそくの明かりに照らされ、静まり返った夜の境内をゆっくりと参進。宮司が本殿で祝詞を読み上げ、国造家ゆかりの4人が神体をみこしに遷した。神体は改修が終わる平成25年5月に本殿に戻される。 現在の本殿は1744年に造営され、「大社造り」と呼ばれる代表的な神社建築様式の1つ。約60年ごとに檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を全面改修している。 本殿は21日から8月17日まで4回に分け、計37日間、一般公開される。