インド北東部アッサム州の民家に18日朝、メスのトラが1頭、入り込んで来た。大雨による洪水から逃れて来たとみられるトラは、寝室に向かうとベッドの上で腹ばいに。夕方までぐっすり寝て、家を出て行った。 アッサム州とビハール州ではモンスーンの豪雨によって広範囲に洪水が発生。死者は100人を超え、何百万人もが住む家を失っている。 洪水は、世界遺産に登録されているカジランガ国立公園(アッサム州)も直撃。シカ54頭、サイ7頭、イノシシ6頭、ゾウ1頭を含む、計92頭の動物が命を落としている。 この公園には、トラ110頭が生息しているが、死亡は確認されていない。この日、ベッドで休息を取っていったトラは、そのうちの1頭とみられている。 ■住人は急いで… 野生動物保護団体・インド野生生物トラスト(WTI)によると、今回のトラは18日朝、同公園から約200メートル離れた高速道路わきを歩いている姿が目撃されていた。