エピソード1 入社したときの同期のお話入社したとき、同期の一人が工場に配属になりました。 所属は事務部経理課給与係で、工場に勤務する人たちの給与計算をし、支払うという仕事です。 ある程度、電算機化されていたとはいえ、まだまだ、人力で処理することが多く、給与の仕事だけをやる人が、彼を含め3名いました。 「え?給料の事務をするだけの人が3人もいるの?」 驚いて訊ねたら、 「仕事の波はあるけど、結構、大変なんだぞ」 との答え。 手当ての計算、税金等の計算、天引きの処理等々、中でも一番大変なのは、給料の支払い準備だったそうです。 その工場は、社内でもベスト5に入る大規模工場で、働く従業員は1000名を越えていました。 その社員、一人ひとりに対して「現金」で給与を支払っていたのです。 今だと、ちょっと考えられないのですが、どうやら、工場内の労働組合が銀行振り込みに強く反対していたらしく、現金手渡しが
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