ボルドー格付け1級のシャトー・ムートン・ロートシルトは、2008年のアーティスト・ラベルに、中国の現代芸術家、徐累氏を起用した。 徐累氏は1963年生まれ。北京の重要な現代美術館「今日美術館」のアートディレクターを務める。中国伝統絵画と西洋のモダニズムを融合した作風で知られる。ラベルには、シャトーのシンボルである羊が優美な岩の上に立つ姿が描かれている。シャトーの発表によると、この羊によって、偉大なワインが人々と文化をつなぎ、球の半球から半球を結ぶ「地球のワイン」の役割を果たすことを表現したという。 アーティストラベルは1945年から導入され、80年代以降はオーナーのバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトさんが、採用するアーティストを決めている。中国人アーティストは96年の書家グ・ガン以来となる。ムートンと競い合う1級のラフィット・ロートシルトの08年が、中国市場を意識した「八」という文字