指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の渡辺芳則・前組長(71)が1日、神戸市中央区の自宅で死亡したことが捜査関係者への取材でわかった。 兵庫県警によると、渡辺前組長は栃木県出身。山口組最大勢力の2次団体・山健組(神戸市中央区)の組長だった1989年に、山口組の5代目組長に就いた。 95年に京都市で傘下組員が警察官を誤って射殺した事件の遺族が損害賠償を求めた訴訟で、2004年11月に最高裁で自身の使用者責任が確定すると「休養」を通達。翌05年に引退し、篠田建市(通称・司忍〈つかさしのぶ〉)6代目組長に運営を引き継いだ。