三菱商事から43歳でローソン社長に転じ、2014年にはサントリーホールディングス社長に就任した新浪剛史氏。傍目には順風満帆な社会人人生に思えるが、三菱商事就職時の配属先は、このままでは存続自体が危うい部署だったという。そこで新浪氏が学んだこととはなにか。すべてのビジネスパーソンに贈る、新浪流サバイバルビジネス術。 ◆ ◆ ◆ 三菱商事では「格好いいことには利はない」ということを徹底的に教わりました。しっかりと下積みを積む。お客様の対応から上司とのコミュニケーションまで、仕事はカッチリとする。商事では入社から3~5年で、そうやって人を育てる文化があります。 私は当時、朝7時半に会社に出社していたのですが、オフィスに着くとテレックスが来ています。しかし、読もうとしても内容はよくわかりません。でも、朝早く出社していると、先輩が「君、わからないことはあるか」と教えてくれるのです。夜も遅くまで残って