本研究室では,安全・安心な社会の確立を目標としてものづくりと構造信頼性に関する研究を行なっています.機械・構造物がその能力を発揮するためには(1)性能が優れている.(2)安全性が保証される.(3)コストが適正である.ことが基本的な前提条件となっています.しかし,これらの要求はお互いに相反する関係にあり,これらをバランスよく満足させることが「ものづくり」の必須条件となっています.研究室では,材料力学をベースとして有限要素法に代表されるCAE技術や実験計画法等を有機的に組み合わせることによって,質の高い構造信頼性技術の確立に取り組んでいます.以下は,研究成果の一部を紹介しています. 我々の生活を支えるエネルギ機器等に代表される大型構造物では,定期点検時の表面き裂から耐用年数を推定するため極めて高い精度の信頼性予測技術が求められます. 本研究では,影響関数法を用いて3次元表面き裂の応力拡大係数