米、乾麺、レトルト食品、缶詰、ミネラルウォーターなど2週間分に相当する食糧の各家庭での備蓄を勧めている。本来ならば国内で感染が発生してからほぼ終息するまでの予測期間である2カ月分を備蓄するのがベストだが、そうはいかない事情もある。「日本の住宅の広さを考えると家族全員の食糧、日用品などを備蓄するには、2週間分が量的限界だろう。この備蓄量は毎日の買い物を2週間に1回の頻度に下げて、感染するリスクを減らすための目安と考えてほしい」と厚生労働省の石川晴巳氏。とはいえパンデミックは全国的に広がるものなので、局所的な地震災害と違い、しばらく食糧支援は期待できない。部屋が狭くなっても最低1カ月分の食糧は備えたいところだ。そして、いざ新型インフルエンザが国内で発生したならば、不要不急の外出は極力控えて自宅にこもり、パンデミックが過ぎ去るのを待つ。これがもっとも賢明な防御対策といえる。 (文/礒部道生)
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