大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒=当時(17)=の自殺問題に絡み、同校体育系2科の入試中止を市教委に求めた橋下徹市長は21日午前、同校を訪問し、在校生に対し「(学校のあるべき方向性が決まる前に)入試を継続するのは大阪の恥」などと述べ、改めて入試中止に理解を求めた。 橋下市長自身が学校に対する考えを直接語りかけることで、生徒間に広がっている動揺の沈静化を図る狙いがあったとみられる。問題発覚後、橋下市長が同校を訪れたのは初めて。 在校生への説明会は報道陣に非公開で行われ、市教委によると、橋下市長は同日午前8時半すぎに同校を訪れ、体育館で在校生に約1時間にわたり説明。市長は「スポーツ指導の中で手をあげることはものすごく遅れた指導方法だ」と強調したほか、入試中止については「高校があるべき姿を決める前に、新入生を受け入れるのはどうなのか」と持論を展開。生徒側からも意見があがったという。