指数算出会社のMSCIとFTSEラッセルは2日、主要指数からロシア株を除外すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻に対する制裁の動きが広がる中、ロシア株は投資ファンド業界の大部分から切り離される。 MSCIは2日の発表資料で、世界の市場参加者からのフィードバックにより「ロシア株式市場は現時点で投資不可能であり、ロシアの証券をMSCI新興市場指数から除外すべきだと圧倒的多数が認めた」ことが示されたと説明した。 ウクライナ侵攻に対する制裁強化で、ロシアは世界の金融市場とのリンクが次々と断ち切られている。株式売買が再開されれば、MSCIの措置だけでもアクティブ運用型とパッシブ運用型のファンドで最大320億ドル(約3兆7000億円)の資金引き揚げを招く恐れがあるとの試算もある。だが、ロシアによる最近の資本規制で、投資家の資金引き揚げは困難になりそうだ。 ソシエテ・ジェネラルの欧州・中東・アフリカ