最近の研究によって、睡眠時間が6時間以下、もしくは9時間以上の人は、睡眠時間が7〜8時間の人に比べ、糖尿病や糖代謝の異常がみられる割合が高いことが明らかになりました。 これは、睡眠と心臓病などとの関連について、米国の多施設で行われている大規模なフォローアップ研究「The Sleep Heart Health Study(SHHS)」の結果によるものです。今年4月に米国の権威ある内科専門誌の「Archives of Internal Medicine」誌に掲載されました。 以前から、睡眠時間を制限すると、糖代謝に異常が生じるという報告がありましたが、習慣的な睡眠時間が代謝に与える影響については、ほとんど分かっていませんでした。そこで、研究グループは、通常の睡眠時間と血糖値との関係を調べてみました。 対象者は、SHHSに登録している1486人(男性722人、女性764人、平均年齢70.2