福岡に、「リトル・ママ」という会社がある。同名の情報誌やサイト、イベントなどを通して、ママたちの育児支援をする会社だ。「リトル・ママ」という社名や、育児を応援するWeb連動のミニコミ誌という事業内容から女性経営者を想像するが、実は独身の若い男性が経営している。 当日は「取材の取材」ということでリトル・ママのママライターが駆けつけ、取材陣が逆取材を受けながらの取材となった。なぜ子どももいない未婚男性が育児支援メディアを始めたのか。目指すものは何か。同社代表取締役社長の森光太郎氏に話を聞いた。 ● “医者の息子”からの挫折 生まれも育ちも福岡です。祖父も父も開業医という家に、跡継ぎとして生まれました。今思うと、いわゆる“いいとこの坊っちゃん”ですよね。ですから、物心ついたころから自然に将来は医者になるつもりでいました。それが当然で、それ以外の選択肢は考えもしなかったという感じですね。 小学3年