7月12日に起きた松山市の土砂崩れを受けて、専門家らが山頂付近で調査し、現場の地質は砂が固まってできたもので、表面に近い層が崩れる「表層崩壊」が起きたことが確認されました。 7月12日、松山市中心部で松山城がある山の斜面が幅50メートル、高さ100メートルにわたって崩れ、ふもとの木造住宅に住む家族3人が死亡しました。 15日は、愛媛大学の地質や防災の専門家など10人余りが現地を訪れ、立ち入りが制限されている山頂付近で、松山市から許可を受けて調査しました。 専門家らによりますと、現場の地質は砂が固まってできた「砂岩」で、保水性がある一方、集中的に雨が降ると崩れる性質があるということです。 また、表面に近い層が崩れる「表層崩壊」が起きたことが確認でき、「砂岩」の風化などが影響したとみられるということです。 一方、土砂崩れの起点となった場所は、15日の段階では特定できなかったとしています。