ブックマーク / blog.livedoor.jp/beziehungswahn (15)

  • あなたは既にアルコールによって条件付けられている (「相棒」から学ぶアルコールの怖さ) : 場末P科病院の精神科医のblog

    12月22 あなたは既にアルコールによって条件付けられている (「相棒」から学ぶアルコールの怖さ) カテゴリ:アルコール男と女 (前回の続きである) 不思議なことに、一度その店でお酒を飲むと、また同じ店に行きたくなる。こういった経験は誰もがしたことがあろう。 (おかしいなあ、自分の好みの店じゃなかったのに。またこの店に来てしまった。) そして、同じ店に行くだけではなく、前回飲みに行った時に同じ席についてくれた同じホステスさんを再び指名してしまうこともよくあることであろう。 (あのホステスさん、全然、好みじゃなかったんだけど。変だな、また今日も指名してしまった。汗;) そして、あの杉下右京も全く同じだった。 --------------------------------------------------------------------------- 警視庁特命係の杉下右京は、いつも同

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    zu2 2017/01/05
  • STAP細胞は存在したのか(嘘についての考察) : 場末P科病院の精神科医のblog

    1月19 STAP細胞は存在したのか(嘘についての考察) カテゴリ:嘘difficult patient (以下の内容に関しては、今回は私の下衆なかんぐりに基づいてブログを書いていることを予め御了承下さい。全てが私が勝手に推測した内容に基づいて書かれたものであり、個人の名誉を損ねてしまうようなことも書かれているため、書かれてある内容は全てフィクションなのだと解釈して頂きたく存じます。) (参考にしたサイト)http://matome.naver.jp/topic/1MOIy 昨年度は、青色LEDの開発という功績が称えられ日からノーベル賞の受賞者が3名も輩出され、日という国の素晴らしさを改めて実感できた1年であった。 しかし、その一方で非常に残念なこともあった。 それは、既に関心が薄まり忘れ去られつつあるが、日の科学界を大きく揺るがせたSTAP細胞である。  STAP細胞の論文がNat

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    zu2 2017/01/05
  • 青少年への向精神薬の使用は慎重であらねばならない 青少年への向精神薬の処方の実態とその有害作用 その3 各論 抗うつ薬(SSRI) : 場末P科病院の精神科医のblog

    2月9 青少年への向精神薬の使用は慎重であらねばならない 青少年への向精神薬の処方の実態とその有害作用 その3 各論 抗うつ薬(SSRI) カテゴリ:向精神薬副作用 (前回の続きである)  児童への向精神薬の過剰処方に関しては、抗精神病薬やADHD薬だけが懸念されるのではない。抗うつ薬に関しても過剰処方されており、その抗うつ薬は青少年では危険なことが分かってきているのである。  これは大人の臨床場面でよく遭遇するような問題でもあり、正しく認識しておく必要があろう。 抗うつ薬の青少年への使用に関して最も注意しておかねばならないことは、躁転という問題である。青少年では、抗うつ薬によって大人の場合よりも躁転を誘発しやすいという報告がなされているのである。この躁転という問題は青少年では十分に注意しておかねばならない有害事象であろう。 もし、その躁転を躁うつ病(双極性障害)が発症したものだと誤診され

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    zu2 2017/01/05
  • 古くから存在するが新しく発見された第3の向精神薬 亜酸化窒素(N2O) : 場末P科病院の精神科医のblog

    2月23 古くから存在するが新しく発見された第3の向精神薬 亜酸化窒素(N2O) カテゴリ:酸化窒素化合物(NO、N2O)うつ病 一昨度の8月に、ニトロプルシッド・ナトリウムが統合失調症の症状を劇的に改善させたという論文を紹介したのだが、その薬理作用は一酸化窒素(NO)を介したNMDA受容体システムへの作用などが想定されている。酸化窒素系化合物はNMDA受容体システムに作用するのである。 (関連ブログ 2013年8月24日 ニトロプルシッド・ナトリウムの統合失調症への効果) (JAMAの一酸化窒素の精神疾患への効果に関する社説)http://archpsyc.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1686036(統合失調症へのニトロプルシッド・ナトリウムの効果に関して新たに2014年に発表された論文)http://www.schres-journal

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    zu2 2017/01/05
  • 悪夢と通常夢と明晰夢(その3 明晰夢について) : 場末P科病院の精神科医のblog

    4月6 悪夢と通常夢と明晰夢(その3 明晰夢について) カテゴリ:悪夢と明晰夢睡眠障害 (前回の続きである) 今夢を見ているのだ、これは夢なのだと、夢の中で自分が夢の中にいることを自覚した経験がある人は多いはずである。そんな時に限って、その夢はフルカラーで鮮明であり、空を自由に飛んでいたり、楽園のような場所にいたり、神秘的な場所にいたり、宇宙を旅していたり、自分の思い通りの世界を作り、その中で思い通りに行動ができるという、通常ではありえないような心地よい体験をしており、目覚めた後でも鮮明に夢の内容を覚えていることが多い。そういった夢を明晰夢(Lucid dream)と呼ぶ。まさにハイビジョン映像でバーチャルリアティの世界を体験しているのが明晰夢なのである。しかし、残念なことに、明晰夢はめったに見ることができない。http://en.wikipedia.org/wiki/Lucid_drea

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    zu2 2014/04/07
  • にきびと腸内細菌とメンタルヘルス(腸内細菌ー脳ー皮膚・軸も存在する) : 場末P科病院の精神科医のblog

    1月28 にきびと腸内細菌とメンタルヘルス(腸内細菌ー脳ー皮膚・軸も存在する) カテゴリ:腸内細菌叢、プロバイオティクス皮膚 TVを見ていると、テレビコマーシャルはプロバイオテイクス製品とスキンケア製品のCMであふれている。一見して、この2つの製品の間には関係がないように思えるのだが、実は深い関係があるのであった。 このブログでかって腸内細菌とメンタルヘルスの関連性について触れたが(関連ブログ2013年11月8日)、腸内細菌は脳だけでなく皮膚ともリンクしており、腸-脳-皮膚・軸(gut-brain-skin axis)といったコミュニケーションを介してお互いに影響し合っていることが最近明らかになってきている。にきびの治療はスキンケアだけでなく、腸内細菌やメンタルのケアもしておかないと十分に改善しない可能性があるのであった。(腸-脳-皮膚・軸に関するレビュー。この論文は一読の価値あり。)ht

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    zu2 2014/01/30
  • ビンラディンを殺害した米海軍特殊部隊の司令官が自殺 : 場末P科病院の精神科医のblog

    3月4 ビンラディンを殺害した米海軍特殊部隊の司令官が自殺 カテゴリ:自殺暴力 http://jp.reuters.com/article/idUSBRE8BN00T20121224 昨年の12月22日にアメリカ海軍の特殊部隊であるシール(Seal)のチーム4の司令官が自殺した。42歳だった。銃で頭を撃ちぬいたらしい。 シールはアフガニスタンなどの過酷な任務についている。チーム6がウサマ・ビンラディンの隠れ要塞を襲撃して彼を殺害したのは有名である。 チームは違うものの、似たような過酷な任務についている最強部隊と目されるシールの司令官が自殺したのである。かなりの衝撃が海軍を襲ったようだ。 ネットでは、PTSDで治療中だったとか、抗マラリア剤のメフロキンによる有害事象でないかという意見があった。 アメリカの軍隊では、今、大きな二つの問題を抱えているようだ。 兵士の自殺とメフロキンなどの薬物によ

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    zu2 2014/01/01
    “2012年度は、戦闘で死亡する兵士よりも自殺で死亡した兵士がついに上回った”
  • あなたは大人のADHDと診断されたが、・・・(その2 大人のADHDの有病率、診断基準) : 場末P科病院の精神科医のblog

    11月24 あなたは大人のADHDと診断されたが、・・・(その2 大人のADHDの有病率、診断基準) カテゴリ:ADHD (前回の続きである) 題に入る前に、今年観た映画を一つ紹介したい。「ザ・マスター」である。この映画は、大人のADHDをテーマにした映画かもしれないと私には思えた。  元海軍兵士の主人公は、衝動的で軽はずみな行動しかできず、退役後は仕事を何度も変えるが、不注意な行動が災いして失敗を繰り返し、苦悩の日々を送っていた。酒を飲まないとリラックスできないため(それも大人のADHDの特徴の1つであるらしいのだが)、酒にも溺れていく。工業用の燃料を混ぜたような怪しげな密造酒を自分で造り、その酒を飲まされて泥酔した男が死にそうになってしまい(主人公は人を殺してしまったと思い込む)、主人公はその場から逃げ出すといった失敗をしでかす。まさに大人のADHDに典型的な不適切な行動と失敗の連続

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    zu2 2013/11/24
  • 忌まわしき水中毒(その3 強迫的な飲水行動のメカニズムとその対応) : 場末P科病院の精神科医のblog

    7月6 忌まわしき水中毒(その3 強迫的な飲水行動のメカニズムとその対応) カテゴリ:水中毒統合失調症 水中毒では低ナトリウム血症への対応だけでなく、強迫的な飲水行動を停止させるような行動面への対応が必要である。多飲や強迫飲水が生じる行動メカニズムを推測し、それに合わせた薬剤によって強迫的な飲水の制御が試みられることになる。 強迫的な飲水行動のメカニズムとその対応 「中枢神経系におけるアクアポリンAQP4異常の関与」 腎臓におけるAQP2とAQP3の異常が推測されているが、統合失調症の心因性多飲のケースではAQPの異常が脳内でも生じており(脳におけるAQP4の減少)、そのため水中毒では高用量の薬剤を必要とすること、すなわち、AQP4の異常により薬剤抵抗性になっているという論文がある(オランザピンにおける報告)。低Na血症に対抗するために脳がAQP4の発現を減らして脳浮腫にならないように適応

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    zu2 2013/07/06
  • 忌まわしき水中毒(その2 低ナトリウム血症) : 場末P科病院の精神科医のblog

    7月3 忌まわしき水中毒(その2 低ナトリウム血症) カテゴリ:水中毒統合失調症 水中毒においては、「低ナトリウム血症」というナトリウム欠乏という側面と「強迫的な飲水」といった行動面の2つの側面から考察されねばならない。 低ナトリウム血症の評価と対応 低Na血症の評価は、厳密には、血中浸透圧、尿中浸透圧、尿中のNa濃度、その他(血糖値、カリウム、BUN、クレアチニンなど)を測定し評価されねばならないが、多飲がない場合の低Na血症は、薬剤の副作用によるSIADH(薬剤によるバゾプレッシンの過剰分泌、または、腎尿細管におけるバゾプレッシンへの感受性の異常亢進。腎尿細管における過剰な水の再吸収)が疑われる。これまでに、SSRI、オランザピン、カルバマゼピン、などのあらゆる種類の向精神薬によるSIADHが報告されている。しかし、頻度は極めて稀である。一方、3L以上もの飲水を毎日するといった多飲が原

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    zu2 2013/07/04
  • 忌まわしき水中毒(その1 症状と予後) : 場末P科病院の精神科医のblog

    6月30 忌まわしき水中毒(その1 症状と予後) カテゴリ:水中毒統合失調症 水は人間の体を維持するために必要な物質であり、体の60(50~70)%を占め、水を飲み過ぎても害はないと思う人は多いだろう。しかし、精神疾患の患者の中で水を過剰に毎日摂取し、その結果、症状や予後を確実に悪くし、場合によっては死亡するような患者がいるのである。すなわち水中毒である。水中毒は非常に忌まわしい病態である。精神科医にとってこれほどやっかいな病態はない。精神科医の間では水中毒はよく知られている病態ではあるが、患者やその家族には殆ど知られておらず、全く自覚されず、水中毒が放置されているケースが多い。水中毒という病態があることを理解させるために患者・家族教育が必要になることが多々ある。(水飲み大会で女性が突然死。水中毒は、このように突然に死亡することがある怖い状態です。)http://www.afpbb.com

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    zu2 2013/06/30
  • 恐怖のアルコール その3 (アルチュハイマー病への移行を防ぐ可能性がある薬剤) : 場末P科病院の精神科医のblog

    6月6 恐怖のアルコール その3 (アルチュハイマー病への移行を防ぐ可能性がある薬剤) カテゴリ:アルコール認知症 (前回の続きである) 高齢者のアルコール依存症のケースで、解毒のための断酒がきっかけとなり認知症が進行してしまう。そういった悲惨なケースがあり、当院ではアルチュハイマー病として警戒しているのであった。 なお、精神科以外でも、入院中に認知症がいっきに進行してしまうことはよくある。心不全などの身体疾患の治療で入院していたが、その間に認知症が進行し、治療終了後に精神科に入院依頼がなされることが多々ある。 前回までに分かったことは、アルコール依存症では、脳はアルコール依存となった状況に適応し、アルコールの代謝産物である酢酸をエネルー源として利用している。アルコールの暴露によって神経細胞のグルコーストランスポーターの発現が低下しており、ブドウ糖が細胞内に取りこまれにくくなっており、急激

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    zu2 2013/06/29
  • マイスリーでパクパクモグモグ(睡眠剤による睡眠関連摂食障害) : 場末P科病院の精神科医のblog

    6月27 マイスリーでパクパクモグモグ(睡眠剤による睡眠関連摂障害) カテゴリ:睡眠障害摂障害 今回は睡眠剤に関するテーマである。 日における眠剤の売上No1はマイスリー(ゾルピデム)である。2007年度の売り上げは194億であった。不眠を訴える人がいかに多いかが分かる。マイスリーは超短時間型(半減期2時間未満)であり、翌朝の持越しがなく、依存性や耐性形成が少なく、有害事象が少ないというのが売りである。しかし、睡眠剤は一般的に習慣性、依存性、耐性形成が生じ(マイスリーも同様であろう)、量も種類もだんだん増えていく場合も多く、睡眠剤の処方は年々増える一方である。乱用やOD(大量服薬)も増え社会問題となり、厚生労働省は睡眠剤は事実上2種までに限るという通達を平成23年11月1日に出した。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001tjq1.h

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    zu2 2013/06/29
  • 恐怖のアルコール その2 (VB1の大量投与も効かないかもしれないアルチュハイマー病) : 場末P科病院の精神科医のblog

    6月3 恐怖のアルコール その2 (VB1の大量投与も効かないかもしれないアルチュハイマー病) カテゴリ:アルコール認知症 (前回の続きである) 当院には40歳前にアルコールにて認知症となり、未だに入院している男性が数名いる。どの家族も引き取りを拒否し、だんだんと家族も亡くなっていき、入院期間は長い人では30年近くになるだろうか(さすがに場末の病院だけのことはある)。入院後の記憶は一切ないようなのだが、ある時点から前の過去の記憶だけは保たれており、診察時に「お母さんに会いたいです」としか毎回言わない。言うのはそれだけである。母はかなり昔に亡くなったのだが。何回か母が死亡したという事実は伝えたはずだが、「ああ、そうですか」と悲しそうな顔もせずに、数日後には再び「お母さんに会いたいです」。 なぜ自分が入院しているのかも、自分が誰なのかも分からない。あるのは子供の頃の記憶だけのようだ。彼の時間は

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    zu2 2013/06/17
  • 恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた) : 場末P科病院の精神科医のblog

    5月31 恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた) カテゴリ:アルコール認知症 大学時代に酒豪のクラスメートがいたが、彼はよく酢を飲んでいた。彼の机には酢の瓶がいつも置いてあり、コップについではガブガブと飲んでいた。彼が言うには、酢がすごくうまいのだという。しかも酢を飲むと集中力が高まり勉強がはかどるのだという(そんなことあるかいな)。 しかし、この謎が30年以上も経ってようやく解けたのであった。アルコールを飲み続けると、脳の神経細胞はアルコールの代謝産物である酢酸ばかりをエネルギー源として利用するように変化してしまうという論文が出たのである。彼は、ブトウ糖よりも酢酸を好んで消費するようになった脳の命令に従って、昼間から脳のエネルギー源として酢を好んで飲んでいたのだ。今、ようやくクラスメートの謎が解けたのであった。 ヘビードリンカーの脳は酢

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    zu2 2013/06/17
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