佐賀県は6日、唐津市で1週間以内に捕獲した野生イノシシ計2頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。九州で野生イノシシへの豚熱感染が判明したのは初めて。 県によると、唐津市東山で5月30日と6月3日に猟友会の協力で捕獲した野生イノシシを県が4日に検査したところ、陽性だった。国の遺伝子検査で6日に陽性が確定した。 佐賀県内では昨年8月末に唐津市の養豚場で豚熱の感染が確認された。今回、感染した野生イノシシが確保された地点とは500メートルほどの距離だが、関連性は低いとみている。現時点で感染経路は分かっていない。 県は、県内すべての養豚農家に情報提供し、飼育豚の異常の有無を確認するよう呼びかけている。飼育豚へのワクチン接種は完了しているため、移動・搬出制限区域や消毒ポイントは設定しない。