ブックマーク / note.com/wakari_te (4)

  • 子殺しママに優しい日本社会|小山(狂)

    もちろん殺人事件そのものが発生することは1億超の人口を抱える国家である以上避けられない。様々な理由からどこかで「ライン」を踏み越えてしまう人間は常に一定数発生する。社会から犯罪を一掃することはできない。もちろんそれはわかり切っている。 筆者がやりきれないと感じるのは、虐待殺人が生じたあとに生じる子殺しママへの無数の擁護と共感だ。報道機関でさえ「ワンオペ育児か」というフレーズで犯人に共感を示している。「ワンオペ育児」「母親への支援不足」「育児の現実」…。一見やさしげな言葉に包まれたこれらのワードは、質的に子殺しの擁護と連続殺人犯への紐帯を表すものに他ならない。 3姉妹の首を絞め殺害したワンオペ母親。SNSでもこれを見て明日は我が身と感じた親の声は少なくない。自分も子供好きだが、当直明けに泣き叫ぶ娘をどうにかしたいと、よからぬ事が頭をよぎった経験も。睡眠不足、疲弊状態では正しい思考が保てない

    子殺しママに優しい日本社会|小山(狂)
    zubtz5grhc
    zubtz5grhc 2022/02/17
    過ちを犯した人への背景を思い共感的になるのは良いが、世の中へ適合できず後ろ指さされながらも踏みとどまっている人へも同等以上の思いは向けて欲しい。
  • 「タコピーの原罪」の虐待描写のリアリティについて|小山(狂)

    未読の方向けにストーリーを簡単に説明すると、いじめや虐待などの被害にあっている少女の元に、「ドラえもん」的なひみつ道具を持つ謎の宇宙人「タコピー」がやってきて、少女の境遇を変えようと奮闘する──というもの。 そう表現すると一見ハートフルストーリーのように思えるのですが、(最新第5話の段階では)作中の状況は悪化の一途を辿っています。 タコピーはどうやら「悪意」というものが存在しない世界からやって来た存在であるようで、「いじめ」も「虐待」も「暴力」も上手く理解することができません。100%の善意で行動してるのにも関わらず、タコピーは常に空回りし続けます。 登場するキャラクターたちも魅力的で、それぞれが(一概に邪悪とは言い切れない)切実な感情の元に動いていながら、事態はどんどん最悪の方向に転がっていく。一種のスプラッター・コメディのような趣のある作品です。 テンポも良く、画力も秀でており、キャラ

    「タコピーの原罪」の虐待描写のリアリティについて|小山(狂)
    zubtz5grhc
    zubtz5grhc 2022/01/09
    悲劇悪意をノンストップで展開していかに予想外に増幅できるか、というお話として読んだ。故に描写全般のリアリティがテーマではないと感じたな。センシティブな事象をそんな風に扱うなという気持ちも分かるが。
  • マッドマックスFRは本当にフェミニズム映画だったのか?|小山(狂)

    稿は2016年3月10日に「ASREAS」様に出稿した原稿を再編集したものです。) 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。心から祝福したい。僕の中で「マッドマックス」は2015年の作品の中では明らかにベスト・オブ・ベストだし、火を噴くギターをかき鳴らしながら監督・脚・出演者・美術技術あらゆるスタッフを祝福したい気持ちでいっぱいだ。 さて、「マッドマックス」が最高の映画であることは既に論を待たない自然科学的な事実として広く人類社会に知られているが、その内包するテーマに関する理解はいまいち社会全般に──特に日においては広まっていないように思える。 無論「作者の死」などという概念を持ち出すまでもなく、作品の解釈は観た人たちひとりひとりが見出していくべき自由なものであるわけだが、一部の党派的思想に偏った解釈があまりに幅をきかせており、作品の内包してい

    マッドマックスFRは本当にフェミニズム映画だったのか?|小山(狂)
    zubtz5grhc
    zubtz5grhc 2020/09/13
    映画、特にアクション物なんて何も考えずに楽しめればいい。のだけれど、余計な引っかかりを軽減させる細部の描写は時代に合わせてアップデートされているのだろうと、この作品の考察を見ると感じる。
  • うつ病の特効薬が開発された世界で|小山(狂)

    現在、僕はうつ状態の最中にあり、毎日くるしいくるしいと言いながらギリギリ人生を継続させている、 医者からセルトラリンという薬をもらって飲んでいるが、毎日しっかり飲んでいるにも関わらず、自分のつらさは一向に改善されない。 メンタルの苦しみがある閾値を超えると、時にセルトラリンに対して怒りが湧いてしまうことがある。 お前、「私は薬です」みたいな感じで堂々と処方されときながら、全然役に立たないじゃねぇか、何がSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤だ)バカヤロー!という気持ちになってしまうのである。 セルトラリンに対する怒りを爆発させながら、世の中にはもっとマシな、自分のつらさを解消してくれる薬があるんじゃないかと夢想する。といっても自分はもう15年くらい精神病をやっており、今まで何十種という薬を飲んできたが、どの薬も問題を完全に解決はしてくれなかったわけで、そんな薬は現実には存在しないのであ

    うつ病の特効薬が開発された世界で|小山(狂)
    zubtz5grhc
    zubtz5grhc 2020/02/24
    そんな理想的な世界になるわけないと思いつつ、それでも現状の苦痛を取り除く薬があれば頼ってしまいそうだ。
  • 1