節電の夏の熱中症予防のために 東日本大震災の影響で電力不足が懸念される今年の夏。エアコンの使用を控えたり、設定温度を引き上げたりするなど職場や学校、家庭でも節電が求められるが、心配なのが熱中症だ。暑さに弱い高齢者や持病のある人はもちろんだが、「従来は発症しなかった人もリスクが高まる可能性がある」と専門家は注意を呼びかけている。 気象庁の6〜8月の予報によると、記録的猛暑だった昨夏ほどではないが、東日本から西の地域は平年より暑くなりそうだという。 医師やスポーツ生理学研究者、建築士らでつくる日本生気象学会は、ウェブサイト(http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html)でこの夏の熱中症対策の公表を始めた。健康な人は6月中に暑さに強い体をつくることを勧める。やや暑いと感じる環境で、1日30分ほどの汗をかく運動を週3回、1