「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を世界文化遺産へ登録するよう国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告した「国際記念物遺跡会議」(イコモス)の発表を受け、文化庁は26日早朝、記者会見した。同庁によると、イコモスは富岡製糸場について、「伝統的な生糸生産から急速に最善の大量生産手法に到達したことを表している。日本が近代工業化世界に仲間入りする鍵となった」と評価した。 【写真で見る】富岡製糸場を様々な角度から さらに「構成資産」についても「完全性、真実性が満たされている」と認めた。同庁担当者は「勧告内容としてはパーフェクトに近いと受け止めている」と話した。 2003年に群馬県が世界遺産登録を目指す構想を発表し、07年1月に推薦候補を記載した暫定リストに入り、12年9月に政府がユネスコへの推薦を決めた。 ◆国内の世界遺産◆ <文化遺産>13件 93年 法隆寺地域の仏教建造物(奈良)