批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。 今の小泉政治の経済政策の呼び方に関して、「新自由主義(ネオ・リベラリズム)」「小さな政府」「市場原理主義」・・・いろいろな呼び方が飛び交っています。私のブログでは「市場原理主義」という呼び方を使うようにしています。じつは、この呼び方は一番激しい言葉の使い方に思われるかも知れませんが、もっとも価値中立的な言葉だからです。 新自由主義(ネオ・リベラリズム)という言葉がどこで使われ始めたのかというと、中南米です。1980年代にメキシコ危機に端を発した中南米危機の結果、中南米諸国はIMFの構造調整という基本的に小泉改革と同じ内容の「改革」を強いられました。それで社会福祉のセーフティ・ネットを完全に破壊され、人々のあいだに怨嗟の声がこだまし、彼らが恨みをこめて「ネオ・リベラリズム」と呼び始めたので