国立国語研究所は、「病院の言葉」委員会を設け、分かりにくい病院用語について、医療者が患者に説明する際に、誤解を与えず分かりやすく伝えるには、どのような言葉や表現を選べばよいのか、そのための具体的な工夫について検討し、提案を行う取り組みを進めている。 ここではこの取り組みの一貫として行われた病院用語に関するアンケート調査結果から、一般人(非医療者)の病院用語に対する理解度をグラフにした。 調査対象となった病院用語は100語であり、「病院の言葉を分かりやすくする提案」で取り上げる候補の語彙として「病院の言葉」委員会で選定したものである。患者にとって重要でありながら理解してもらうのが難しいと考えられる語という方針で選定された。 グラフでは、このうち、医療関係者に対する調査で、医師の80%以上が各用語について患者や家族に理解してもらうことが必要とした53語を高い順に図示した(全100語のデータと各