【人は人を殺せないのに,戦場では殺せと命じられる軍隊】 【人を殺した人は自分自身も「異常に深く傷つく」のが正常な精神である】 ①「〈インタビュー〉戦場に立つということ 戦場の心理学の専門家,デーブ・グロスマンさん」(『朝日新聞』2016年9月9日朝刊「オピニオン」) 【人物紹介】 Dave Grossman は,1956生まれ,米陸軍退役中佐。陸軍士官学校,・心理学教授、アーカンソー州立大学・軍事学教授を経て、1998年から殺人学研究所所長。著書に『戦争における「人殺し」』の心理学』(日本語訳は原書房,1998年,筑摩書房,2004年)など。( ↓ 画面 クリックで 拡大・可) 1) このインタビュー記事に関しては,『朝日新聞』昨〔2015〕年5月29日朝刊「天声人語」が言及していた。こちらをさきに紹介しておく。 意外にも多くの兵士が銃を撃っていなかった。米軍が調べたところ,第2次大戦で