アイルランドといえば「パブ」ですが、こちらの人々にとって「パブ」でなくてはならない必需品、それはタバコでした(もちろん<お酒>は言わずもがな…ですが。笑)。タバコの煙をくゆらせながら、もう片手にはギネスビール、これがアイルランドのパブで見られる典型的な風景だったのです。 ところが今から4年以上前の2004年3月29日から、全国の公共の建物内での喫煙は一切禁止という『禁煙法』が施行されました。この法律を破れば何千ユーロという罰金に処されます。ここに至るまでにたくさんの議論があったのですが(特にパブの経営者たちからの猛反対は強くありました)、のんびりしていそうなアイリッシュがヨーロッパで一番にこういった禁煙法を制定したことにビックリした私です。喫煙者には辛い話ですが、タバコが苦手な人たちにはとても喜ばれたのでした。 そういうわけで、法施行後も「パブでタバコが吸えないと客足が減って売上げが下がる