20日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した、世界人種差別撤廃会議の再検討会議で演説するイランのアハマディネジャド大統領(ロイター) 2001年に開かれた国連主催の世界人種差別撤廃会議の成果を確認し、今後の課題を話し合う再検討会議が20日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した。イランのアフマディネジャド大統領は演説で「イスラエルは人種差別主義者の国だ」と批判。これに抗議して欧州諸国の代表が演説中に退場した。 同本部によると、会議で採択予定の「成果文書」の内容への不満などを理由に、米国やイスラエルなど計九カ国が不参加。アフマディネジャド大統領の発言で会議は初日から紛糾し、人種差別問題をめぐる国際社会の亀裂があらためて浮き彫りとなった。 参加国は日本や欧州諸国を含め100カ国を超えるが、米国は開幕直前の18日、不参加方針を表明した。(共同)