Posted by:役重善洋 日本政府とJICAがパレスチナのヨルダン渓谷で進めている「平和と繁栄の回廊」構想に関して、2009年3月、パレスチナのNGOから声明が出されました。 内容的には、2007年11月に、ストップ・ザ・ウォール・キャンペーンが出した批判レポート「JICA(国際協力機構)のヨルダン渓谷開発提案に対する意見書」を踏襲したものですが、今回は、パレスチナの代表的NGO100団体以上が加盟しているPNGOというネットワーク組織およびバディール資料センターが連名に加わっています。 今の政治情勢で、回廊構想が今後順調に進んでいくとは到底思えませんが、新たに「観光振興プロジェクト」を開始するなど、今後も、「日本の中東和平への貢献」をアピールするための道具として、何らかのかたちでこの構想が進められていくことは間違いありません。ということで、今後も現地の声を聞きつつ、この問題への監視を