法の起源を探る ▼公平ではあるが無情でもある理性の秩序として捉えられてきた「法」。これに対し、ヌスバウムは、「法」 をある社会の成員が共有すべく求められている 「感情」 の表現としてとらえ、法の基盤としてふさわしい 「感情」 とはどういうものかを検討する。 ▼差別意識を助長する 「嫌悪感」 と 「恥辱感」 など少数派の排除につながる 「感情」 を明らかにし、フェミニズムや共同体主義とは異なる視点から、リベラリズムへの新たな視座を提供する大著。 目次を見る 現代のアメリカを代表する哲学者、マーサ・C・ヌスバウムの主著の一つ、Hiding from Humanity: Disgust, Shame, and the Law, Princeton University Press, 2004 の翻訳。アメリカ出版社協会(AAP)最優秀専門・学術図書賞を受賞しています。 ヌスバウムの著作は、日本で